令和2年12月10日、花巻市の定例会が開かれ、複数の条例改正及び予算に関する議案が可決された。
初めに、議案第105号として、花巻市諸収入金の督促手数料及び延滞金徴収に関する条例、および公共下水道事業受益者負担に関する条例の改正が提案され、総合政策部長の久保田留美子氏が説明した。この改正は、地方税法に伴うものであり、施行は令和3年1月1日から開始される。
次に、議案第106号では花巻市国民健康保険税条例の改正が取り上げられ、現行の被保険者均等割額の減額に関する基準を見直す内容であるとも説明された。質疑では、照井明子議員が減免世帯数を尋ね、財務部長の松田英基氏は、10月のデータを基に、特に減免が適用される世帯の状況について詳しい数字を示した。
また、議案第107号では花巻市交流会館の条例改正が提案される。これにより、年末年始の休館日を変更し、利用実態に即した運用が図られる。
さらに、議案第108号の花巻市営住宅条例の改正についても説明が行われ、東日本大震災被災者世帯に対する収入基準額の見直しが行われることとなった。久保田議員は改正の背景について質問し、建設部長の遠藤雅司氏が県の復興計画に関わる背景を説明した。この改正案は、被災者の生活安定をより実現するものであると強調された。
その後、花巻市火災予防条例に関する議案第109号が提案され、急速充電設備に関する基準が見直された結果、火災予防に向けた措置を強化することが可能となった。
最後に、令和2年度の一般会計補正予算が議題に上り、歳入歳出においてそれぞれの金額が増額される方向性が示された。特にイーハトーブ花巻応援寄附金の増加を背景にした補佐予算が可決され、今後の地域活性化に寄与する意義が強調された。
議事は順調に運び、全ての議案は原案通りに可決され、特に地域振興や防災対策に関わる重要な議案の通過を次年度に向けた重要な前進として捉えられている。