市議会は令和2年3月4日に開催され、一般質問が行われた。災害時の対応に関する問題が特に注目された。災害廃棄物処理計画の策定が緊急性を持って求められる中、市ではこの進捗を進めていると報告された。特に、仮置場を確保することが重要であるとされており、具体的な候補地についての準備を進めていることが強調された。
また、最近の大規模自然災害を念頭に、災害廃棄物の発生に対応するための準備が万全である必要があるとの認識が示された。具体的には、災害の規模に応じて適切な処理を実施するため、他の自治体や業者との連携が重要であるとされている。
次に、避難時に接近することが難しい場所にどう対処するかが問われた。新堀地区の住民からは避難所までのアクセスの問題が指摘されており、これに対して市では検討を進めていると回答。特に、新堀第3区公民館を洪水時の避難場所として指定する可能性も探っていると述べられた。
農村地域の人口減少についても議題に上がり、各種施策を通じての振興策が必要であるという意見が相次いだ。市は未だ適切な支援を打ち出していないとの指摘があり、広範な地域分析と共にコミュニティの再構築が求められている。しかし市長は、行政区の統合や見直しに対しては慎重な姿勢を崩さず、地域の実情を把握しつつ柔軟に検討することを告げた。
特に、行政区ごとの世帯数が4世帯と少数の地域では、持続的なコミュニティ運営が困難になるという懸念が示された。この問題に対しても市としてもっと積極的に関与していく必要があると主張された。今後も、持続可能な地域社会を育むため、必要な施策の検討が求められている。