令和2年6月17日、花巻市議会が開催され、多くの一般質問が行われた。
質問の中でも特に注目されたのは、花巻市まちづくり総合計画第3期中期プラン(素案)に関するものである。櫻井肇氏(日本共産党議員団)が具体的にその内容を尋ね、その中で社会5.0の推進に関する疑問も呈した。市長の上田東一氏は、社会5.0を目指すにあたり、AIやIoTなど様々な技術の導入が重要であると認識を示したが、これが市民の幸せにどのように寄与するのかについては今後の課題であることを強調した。市長は、「人々が本当に幸せになるかどうかは別の問題だと思うが、技術を利用することは必要である」と述べた。
次に、再生可能エネルギーに関する条例についての質問も多く見られた。櫻井氏が大規模太陽光発電施設の問題を指摘し、その導入が地域に与える影響を問題視したのに対し、上田市長は、環境への影響を考慮した法整備が必要との認識を示した。太陽光発電は重要なエネルギー源でありながら、周辺環境を損なう恐れもあるため、規制強化を検討していると述べた。
個人番号カードと新型コロナウイルス感染症に基づく定額給付金に関する質疑もあった。櫻井氏は、オンライン申請にマイナンバーカードが必須であることに疑問を呈し、その結びつきがどのように意味を持つのかについて市長に問いただした。上田市長は、申請手続きにはさまざまな問題があったものの、スムーズな情報提供とサポートを続けていくことの重要性を訴えた。