令和5年9月1日、花巻市議会の第3回定例会が開会した。
本定例会では、様々な議案が審議される運びとなり、特に注目されるのが追加予算案と財産取得に関する案件である。
議案第69号では、令和5年度花巻市一般会計補正予算(第4号)の専決処分について承認が求められている。追加される金額は498万円で、主に介護老人保健施設華の苑に関連する経費であると総合政策部長の岩間裕子氏が説明した。
同時に、それに続き提出された議案第70号から議案第73号までは、規則の改正や新たな財産の取得を含むものであり、それぞれが市民生活の向上に寄与する意図が示されている。
上田東一市長は行政報告において、国や県への要望を行った詳細を述べ、地域交通の維持及び治水対策について早期着手を促した。市長は、コロナ禍における予算の厳格化にも関わらず、必要な予算の確保に向けた努力を行っていると強調した。
また、行政視察に関する報告も行われた。産業建設常任委員会委員長の伊藤盛幸氏は、静岡県や福井県、富山県を訪れた際の取り組みを紹介し、地域公共交通の課題や食と農の創造における全体的な戦略について考察を加えた。
この視察を通じて、花巻市が直面する問題解決のためのヒントを得たことが明らかになった。
全体を通じ、議会は市民に寄り添った施策を切に求める姿勢を示しており、特に財政にかかる議案については、慎重な審議がなされる必要がある。会期は本日から21日までの21日間に設定され、引き続き重要な議案が議論される予定である。