令和2年8月6日、花巻市議会臨時会が開催された。様々な議案について審議が行われ、市政にとって重要な決定が下されることとなった。
本日の臨時会は、特に新型コロナウイルス感染症への対応策が中心の議題であった。議案第78号では、職員への防疫作業手当を定める改正条例が提案された。久保田留美子総合政策部長は、「本条例は、感染症に対処するための職員へ手当を支給するものであり、作業に従事した日数に応じて手当を付与する」と説明した。
近村晴男議員は、防疫作業手当に関して具体的な作業内容について質問を挙げ、久保田部長は、「消防職員による患者搬送や地域外来・検査センターでの検体採取業務が想定される」と答弁した。また、職員の安全に対する配慮についても言及し、万が一の感染については公務災害として取り扱う旨を強調した。
次に、議案第79号により承認された補正予算案では、新型コロナウイルスへの対応としての様々な施策が盛り込まれた。松田英基財務部長は、小中学校向けの学習用端末整備事業や公共交通事業者への支援策を具体的に説明し、「新型コロナウイルスによって影響を受けている地域事業を支援する施策が必要」と述べた。全体で6億5,418万5,000円が追加され、予算の総額が600億6,304万7,000円に達した。
また、報告第7号として紹介された公用車の事故に関する専決処分についても議論が交わされた。久保田部長は、「事故は運転者の不注意により発生したものであり、事故に関しては保険会社による賠償金が全額支払われている」と報告。事故の経緯について説明し、今後の職員への具体的な注意喚起を約束した。
以上により、本日の議会は無事に終了し、議題は全て可決された。市議会は今後も市民の皆様が安心して生活できるよう様々な施策を検討し、実施していく方針を示している。