令和4年5月17日に開催された花巻市の臨時会において、複数の総合整備計画が審議され、重要な決定がなされた。
この日は、鉛辺地や成島辺地、浮田辺地など、複数の地域に対する新たな整備計画が提案され、議会の承認を受けるための議決が求められた。岩間裕子総合政策部長は、鉛辺地の整備計画について説明を行い、地域の観光とレクリエーションのために重要な施設の整備が計画されていることを強調した。
「鉛温泉スキー場は多くの市民や観光客に利用されているため、安全確保と利便性向上が求められています」と述べ、特に現有施設の改修や圧雪車の整備が計画に盛り込まれていることが報告された。この整備に必要な予算として、一般財源約1億1,000万円が見込まれている。
続いて、成島辺地における整備計画も紹介され、消防団の機能強化に向けた施策が説明された。さらに、浮田辺地や谷内、田瀬など、他の地域も同様に周辺環境の整備が必要であるとの認識が示された。
審議の中で、鎌田幸也議員から「辺地に該当する地区には新たな計画が必要だが、なぜ一部地域に計画が策定されないのか」との質問がなされた。これに対し、岩間部長は「財政的な計画の策定には、予定事業の実施が前提であるため、計画を設けていない地域には新たな設計を行わずに進める」と回答した。
また、特に公用車の交通事故に関する議案については、事故の詳細が説明され、今後職員の交通法規の遵守を徹底する考えが示された。この件について質疑を行った久保田彰孝議員は「事故が多発している交差点に信号機が設置されない理由が理解できない」と述べ、早期の対策を求めた。
最後に令和4年度花巻市一般会計補正予算(第3号)の提案があり、全体の予算が13億9,057万円増額されることが説明された。これにより新たな施策に必要な経費が追加され、地域の施設整備や交通安全の強化に向けた取組が実施されることが承認された。
この臨時会を通じて、地域振興や公共インフラの整備に向けた具体的な計画が進展する一方で、住民の安全 確保のための対策が今後一層強化されることが期待される。