令和2年3月の定例会において、花巻市は複数の議案を審議し、重要な決定を行った。特に注目すべきは、過疎地域自立促進計画の変更や、職員定数の見直し、及び新たな財政措置に関する計画である。
まず、議案第1号の「花巻市過疎地域自立促進計画の変更」については、今後の事業実施に伴う公共的施設の追加、及び事業費変更を含むものであった。市村総合政策部長の市村律君は、「過疎地域自立促進特別措置法に基づき、公共的施設の整備を計画的に進める必要がある」と強調した。その一環として、飼養農家の所得向上を図るための施策が盛り込まれている。
次に、議案第4号の「花巻市職員定数条例の一部改正」では、高齢化に伴う救急需要の増加に対応すべく、消防職員を3人増員する決定がなされ、近村晴男君は「救急体制の強化は、市民にとって非常に重要である」と発言した。これにより消防本部及び消防署の職員定数は148人から151人に改定される。
更に、議案第26号の「令和元年度花巻市一般会計補正予算」についても説明があり、歳入歳出の総額に対してそれぞれ6億円以上の減額が見込まれ、その理由として、経費の見直しと国の補正予算への対応が挙げられた。また、歳出の大幅な削減が行われる一方、公共交通の整備に使われる金額も盛り込まれている。
さらに、花巻市教育委員会における委員任命についての議案第38号では、新任の中村祐美子氏が同意され、教育分野での国際的な視点を持った適任者であることが強調された。その際、上田東一市長は「新たな視点の導入が市の教育行政を進化させる」と語った。
結果として、花巻市は今後の地方自治体としての発展に向けて、有意義な決議を行ったと考えられる。その内容がどのように市民生活に影響を与えるか、注視が必要である。