令和3年11月18日、花巻市議会臨時会が開会した。
本会議では、会議録署名議員の指名、会期の決定、さらに令和3年度一般会計補正予算を審議した。
出席した議員の数は24名で、会議の進行は藤原晶幸議長が務めた。
最初に、会議録署名議員として、若柳良明議員、佐藤明議員、盛岡耕市議員が指名される。次に、会期は本日1日と決定された。
続いて、議案第116号である令和3年度花巻市一般会計補正予算が審議されることとなった。布臺一郎財務部長が提案理由を説明した。今回の補正予算は、新型コロナウイルスワクチン接種関連や原油価格高騰対策、イーハトーブ花巻応援寄附金の増額などを含む内容である。歳入歳出予算の総額は、525億9,806万6,000円となり、歳入歳出それぞれ9億7,294万5,000円が追加される。
歳出の主な項目としては、新型コロナウイルスワクチン接触事業に関する経費として、約1億191万7,000円が必要となる。また、冬季期間における支援策として、灯油高騰対策緊急支援事業に2,500万円が計上され、低所得者世帯に対して、生活負担の軽減を図ることが目指されている。
櫻井肇議員からは、原油価格高騰の支援策について住民税非課税世帯の対象について質問があり、高橋靖健康福祉部長が「非課税世帯に制限はなく、生活保護世帯は除外される」と回答するひと幕もあった。また、消防本部の感染症対策に関しては、岡田弘康消防本部消防長が詳細を述べ、業務継続に向けた設備改善が行われる意義を強調した。
さらには、教育費の大迫高校生徒確保対策事業も審議された。制服購入費や検定料への補助については、中村陽一大迫総合支所長が説明し、今後の生徒募集に向けた重要な施策であることを示した。
最終的に、議案第116号は異議なく可決され、会議は全ての案件の審議を終了し、藤原議長のもと閉会した。今後の施策展開に期待が寄せられる。