令和3年4月20日、花巻市議会の臨時会が開かれ、重要な議案が一挙に審議された。
会議では、花巻市の2020年度一般会計補正予算や市税条例の改正に関する議案が主要な議題となった。この日の審議には、財務部長の布臺一郎氏や市長の上田東一氏など、要職の出席が確認されている。
特に注目すべきは、議案第54号の令和2年度補正予算である。布臺財務部長は、この予算案について「歳入歳出の補正、及び地方債の見直しを進めるものであり、総額は652億2548万7000円に減額される見通し」と述べた。主な理由には、地方譲与税などの決定に伴う予算の組み直しが挙げられた。
また、議案第55号では市税条例の一部改正が話題となり、布臺財務部長による説明が行われた。ここでは、税務署長の承認を不要とする部分や、固定資産税の軽減措置が検討されており、「納税者にとって簡素化が図られる」との見解が示された。具体的には、軽自動車税の環境性能割の延長や、固定資産税の特例が含まれていることが強調された。
会議の中で、櫻井肇氏は財政調整基金の残高に関する質問をした。布臺財務部長は、それに対し「現時点での見込みとしては71億577万5000円」と回答した。
さらに、新型コロナウイルス感染症対策としての令和3年度一般会計補正予算(第2号)も承認された。感染症対応に向けた財政的支援が強調された一方で、歳入歳出が493億369万1000円に達する見込みであることも述べられた。
議案第57号では固定資産評価員の選任に関する同意案が提示され、財務部長である布臺一郎氏の選任が求められ、議会はこれに同意した。これにより、評価員の選任がスムーズに進められる見込みだ。
最終的に、すべての議題は承認され、午前11時36分に議会は閉会となった。今後の財政運営が地域に与える影響への期待が寄せられている。