令和2年3月18日に開かれた花巻市議会の定例会では、さまざまな議題が討議された。
中でも注目されたのは、議案第41号に関連する道の駅はなまき西南地域振興施設の指定管理者についての提案である。総合政策部長の市村律氏は、同施設の指定管理者に株式会社はなまき西南を選定することを説明した。株式会社はなまき西南は地域住民によって設立され、地域課題の解決や多様なサービスの提供に期待が掛けられている。
この道の駅は、本年秋の供用開始を予定しており、地域振興の中心的な施設として位置付けられている。市村部長は、「指定管理者としての業務に関する知識や適切な管理能力を有している」と語り、選定の理由を述べた。質疑応答では、指定管理者の財務状況や運営計画について詳細な質問が相次いだが、特に問題は見当たらなかった。
また、平成元年度の花巻市一般会計補正予算についても審議された。この議案は新型コロナウイルス感染症対応を含む補正内容が報告された。市村部長は、歳入歳出の合計でそれぞれ496億7千万円を計上したことを伝えた。
そして、議案第42号においては、今年度の国民健康保険特別会計予算案に関する討論が行われた。櫻井肇議員は、税負担が高い現状を指摘し、「国民健康保険税のさらなる引き下げを求める」と強調した。「加入者の平均所得が低い中で、この金額は依然として高い」と述べ、低所得者層の負担軽減が急務であると訴えた。
そのほかにも、議案第43号により令和2年度の花巻市一般会計予算が可決された。これにより、令和元年度の補正予算の実施が一層促進される。さらに、新花巻図書館整備特別委員会が設置されることが承認され、図書館の整備が進む見通しとなった。