令和3年3月24日に開催された第3回花巻市臨時会では、重要な議案がいくつか可決された。
中でも、介護保険条例の改正は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市民への支援を目的としている。この改正により、収入が減少した被保険者に対する介護保険料の減免が定められた。具体的には、前年度の収入と比べて30%以上の減少がある場合が対象となり、減免の申請期限は令和4年3月31日までであると、久保田留美子総合政策部長が説明した。
また、令和2年度一般会計補正予算(第29号)も可決され、国の補正予算に対応した事業が進められる。松田英基財務部長によると、この補正予算は、歳入歳出予算の合計でそれぞれ約652億円となる。特に、商店街賑わいづくりに関連する施策が強調され、地域経済の活性化が狙いである。
同日、令和3年度一般会計補正予算(第1号)の案も採決され、こちらも原案通り通過した。この予算には新型コロナウイルス感染症の影響を考慮した事業費が計上されており、歳入歳出はそれぞれ489億円を超える。
最後に、賃貸工場における物損事故に関する報告も行われ、事故の詳細について久保田留美子部長が述べた。事故は強風によって発生し、賠償額については和解が成立したとのこと。また、事故防止に向けた取り組みを強化すると強調した。
今回の臨時会では、地域住民に対する支援を強化する法案が一連の可決を経て、新年度に向けた財政的な基盤を更に整備する重要な一歩が踏み出された。市の施策が市民生活にどのように影響を与えるかが注目される。