令和3年9月7日、花巻市における定例会が開催された。議会においては様々な重要な政策が議論された。特に目立ったのが、新花巻図書館の構想である。羽山るみ子議員は、「立地適正化計画を基にした新図書館の開設を進めているが、土地確保の進捗状況を問いたい」と述べた。加えて、「土地交渉はどうなっているのか」と具体的な質問が飛び交った。
市長の上田東一君は、「現在、JR東日本との交渉においては大まかな方向性は見えているものの、具体的な内容についてはまだ協議中である」と回答した。図書館設立に向けた道のりは遠いが、町の中心での活性化を目指しているという説明があった。
また、櫻井肇議員は、医療関係への懸念を表明し、「新型コロナウイルスによる影響で感染者が増えてきている中、軽症者の宿泊施設は不可欠である」と強調した。この意見に対し、上田市長は、「宿泊施設の整備は県の方針で進められており、市での独自運営は難しいが、協力していきたい」と答えた。
さらに、職員の病気による休職の増加が報告された。羽山議員は、これに関しても懸念を示し、「職員のメンタルヘルスを守るための対策は必要だ」と訴えた。市長は「適切なサポートを行うことで職場環境を改善していく」と述べたものの、具体的な打開策には言及しなかった。
また、投票率の向上については、若者の参加を強化するため、主権者教育の充実を求める声が上がった。選挙管理委員会の大原皓二議員は、投票所で待つ時間を短縮するための投票区見直しを提案。しかし、「今のところは限界がある」とのことだが、工夫を続ける意向を示した。全体として、市長及び議員からは地域課題に対する認識が高まっている様子が見られた。