令和3年6月23日、花巻市の定例会が開かれ、各議員による一般質問が行われた。鎌田幸也市民クラブ議員は、JR花巻駅東西自由通路整備に関する市民の意見聴取について強調した。この過程で、多くの市民団体から要望書が提出されたことが報告された。特に、約30を超える団体からの要望は、このプロジェクトへの地域の高い関心を示すものである。市長の上田東一氏は、これらの意見を重視し、今後の整備に向けてより良い条件を整えていくと表明した。
鎌田議員はさらに、農業課題についても言及した。特に果樹の遅霜被害について、農家の収入が減少する懸念があるとして、市の支援策が必要との意見を述べた。また、米価下落の問題についても指摘し、農業経営の安定化を求めている。市長は、農業経営を支援する施策を検討していると述べた。
議会では、健康育成施策についても議論されており、特に新型コロナウイルス感染に影響を受ける中で市民の健康維持が重要視された。菅原ゆかり議員は、健康マイレージ制度の導入を提案し、市民に動機付けを行う重要性を強調した。市長は、健康マイレージ事業についても引き続き検討していく意向を示した。
また、奨学金返還補助制度についても、地元の職場へ定着を促す措置が求められた。国が示す地方定着促進の動向に基づき、市では奨学金返還を補助する制度の検討を進め、多くの若者が自立できるよう支援する意義を説明した。