令和4年第4回花巻市議会定例会が開催され、重要な議案が審議された。
上田東一市長は行政報告の中で、新型コロナウイルス感染症対策の進捗を報告した。
11月29日の感染者数が過去最多を記録したことを受け、市としての感染予防対策が求められ続ける状況を強調した。
市は、これまでに39,925回分の抗原定性検査キットを確保し、必要に応じて配布している。特に、同居家族が陽性の場合、個人へのキット送付も行い、現在12月1日までに160回分を送付したことを明かした。
また、オミクロン株対応ワクチンの接種状況についても報告。接種対象者の約50%が予約をしているとのことで、年内の接種にも対応する考えを示した。市内での小児接種や乳幼児接種も進めており、様々な年齢層へのワクチン接種が進行中である。
次に、議案が一括審議される中で、最も注目されたのは「議案第82号」花巻市の議会議員及び長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部改正である。この改正は、衆議院議員や参議院議員の選挙運動に関する公費負担限度額の引き上げに関連し、市議会議員や市長に影響を及ぼすものである。
他に、職員の給与に関する二つの議案が提出された。特に、議案第83号では令和4年人事院勧告に基づき、一般職の職員の給与改定が緊急に必要とされている点が挙げられている。
このように、花巻市では、新型コロナ対策とともに、公務員の給与や定年の見直しが進められるなど、行政改革の流れが加速している。
会期決定により、今後の審議が注目される中、次回は12月8日が予定されており、今後の政策決定に向けた議論が予想される。