令和3年2月2日、花巻市議会は臨時会を開催した。
新型コロナウイルス感染症に伴う予算の補正などが主要な議題に上がった。
まず、議案第1号と第2号の令和2年度一般会計補正予算の専決処分が審議された。
松田英基財務部長は、補正予算は歳入歳出それぞれを約14億9,992万円増加させ、総額657億9,581万円に調整したと報告した。
これは、イーハトーブ花巻応援寄附金の増加に伴う経費不足を補填するためのものである。
さらに、松田部長は議案第3号について、市道の除雪業務委託への追加予算として約2億円を見込んでいることを述べた。
この措置は、厳冬による除雪の必要性と、行政の対応が求められた状況を反映している。
議員たちからは、除雪作業への迅速な対応を求める声も上がった。
次に、議案第4号として花巻市奨学資金貸与条例の改正案が提起された。
久保田留美子総合政策部長は、改正により返還免除型奨学金の貸与条件を緩和し、より多くの学生への支援を表明した。
その後、議案第5号として令和2年度一般会計補正予算(第25号)の審議が行われた。
新型コロナウイルスワクチン接種の準備経費や、医療従事者に対する設備投資が内容に盛り込まれている。
松田財務部長は、緊急性の高い要素を捉えた予算編成を強調し、予算の総額が663億9,962万6,000円に達することを説明した。
この臨時会では、各提案が全て可決され、議会は議案を通じて新型コロナウイルス感染症に対する迅速かつ効果的な対応を目指す方針を示したのが重要な点である。
なお、今後は市民への周知を徹底し、特に新型コロナウイルスワクチン接種に関する案内が重要視されると考えられる。