令和4年3月の花巻市議会定例会では、市長の施政方針が発表された。
上田 東一市長は、3期目を迎え、市民福祉の向上と将来の基盤構築に向けた施策を掲げた。特に新型コロナウイルス対策や地域医療、子育て支援の強化を重視し、約6億3,974万円の予算を確保したと説明した。
新型コロナウイルス対策では、ワクチン接種を進めるほか、感染予防や事業者支援を続ける。一方、過去3年間連続して社会増が見られるというデータも示し、定住施策を通じた地域活性化が重要だと強調した。
また、教育長の佐藤 勝氏による教育施策についても紹介された。特に新型コロナウイルスの影響を受けた教育環境の改善について触れ、待機児童解消に向けた保育士の確保や保育環境の整備を進めると述べた。更に、学校での感染防止対策を講じ、教育環境の充実を図る方針が示された。
議案は、滝田辺地や田瀬辺地に係る総合整備計画の変更、各種条例改正や補正予算に関するものであり、全て賛成多数で可決される見込みとなっている。特に予算案において、一般会計予算の規模は567億5,644万6,000円とのことで、経済回復を後押しする施策が重要視されている。
市長は、市民と共に花巻市の未来を築くための努力を惜しまなず、意見を聞きつつ取り組んでいく意向を示した。議会は様々な議案を審議し、決定する姿勢を示している。市民は、今後の施策に注目し、充実した地域づくりを期待している。