令和2年11月26日、花巻市議会臨時会が開催され、重要議案の審議が行われた。中でも、コロナウイルス対応に関する緊急質問や補正予算案に多くの関心が寄せられた。
新型コロナウイルス問題について、櫻井肇議員が質問を行った。その中で、岩手県内の感染者数が162人の中で市内の確認は5人となり、特に高齢者施設での集団感染が懸念されるという状況を指摘し、即座の対策が必要と訴えた。この意見に対し、上田東一市長は、厚生労働省からの指針に基づき、高齢者施設を含む検査の実施が必要であると回答した。
また、議案第99号の令和2年度花巻市一般会計補正予算(第17号)については、イーハトーブ花巻応援寄附金の増加に伴う経費の調整が求められ、出席議員からの賛成で承認された。歳入歳出の総額は621億1,161万円に改定された。
続く議案第100号では、会計年度任用職員の期末手当が0.55月から1.05月に引き上げられる内容が説明された。久保田留美子総合政策部長はこの改正により、より良い待遇が提供されることを強調した。
特に議案第101号、文化会館大ホール舞台照明設備改修工事の契約についての審議も行われた。契約金額は2億3,595万円となり、新高電気株式会社が請負契約を結ぶことになっている。この工事は老朽化した機器を更新し、施設の安全性と機能性を高めることを目的としている。
その後、次なる議案第102号の補正予算、及び国民健康保険特別会計と介護保険特別会計の補正も全て承認され、中央捜査機関からの返還金がある案件についても報告がなされた。