令和3年5月18日、花巻市議会の臨時会が開かれ、新型コロナウイルス感染症対策に関する補正予算が審議された。議案第58号では、一般会計補正予算の追加に決定した。これは新型コロナウイルス感染症対策経費として約2億3,718万円を追加し、歳入歳出の総額をそれぞれ約495億4,087万7,000円に引き上げる内容である。
この補正予算の主な内容には、ワクチン接種に携わる医師や看護師の謝礼が含まれ、国の支援を受けた新型コロナウイルスワクチン接種事業費が約1億5,469万4,000円にのぼる。高橋靖健康福祉部長は、「接種スケジュールを前倒しし、高齢者向けの接種を進める」と説明した。
また、議案第59号に関しては、災害対応特殊救急自動車の取得が承認された。これは花巻中央消防署と花巻北消防署に配備予定で、取得費用は約3,850万円である。布臺一郎財務部長は、既存の車両の老朽化を踏まえ、更新の必要性を強調した。これに続いて、議案第60号では、必要な積載資機材の取得も決定された。取得予定価格は約2,106万5,000円であり、高度救命処置が可能な資機材が含まれている。
さらに、報告第3号では、公用車の事故による損害賠償についての専決処分が報告された。松田英基総合政策部長は、運転者の不注意による事故とし、今後は職員への注意喚起を徹底することを約束した。これらの審議を経て、全ての議案は原案通り可決され、本臨時会は無事に閉会した。今回の会議では新型コロナウイルスに対する地域の対応が今後の重要な課題であるとの意見が多く見られ、さらなる支援策が求められることとなった。