令和4年12月12日、東海村議会は、第4回定例会を開催し、主要な議題に関して議論を行った。
今定例会では、一般質問が行われ、東海第二原発の再稼働問題が主要なテーマとなった。大名美恵子議員は、原発の再稼働に関して国の方針変更や原電の安全管理に対する不信感を表明し、地域住民の意見を重視すべきだと主張した。特に、最近の火災事件に対して福島原発事故の教訓を踏まえた対応が必要であると訴えた。この問題に対し、山田修村長は、国の動きに注視しつつも地元重視の立場を貫く意向を強調している。
次に、「とうかい住まいる応援事業」に関する質問が報告された。この事業は、39歳以下の新婚世帯を対象にして、移住促進を目指すものであり、11月末時点で23件が申請され、49名が村に移住している。当事業の効果を評価しつつ、さらなる支援額の増加や枠の拡大を求める声が挙がった。村側も、移住・定住施策の効果を踏まえつつ、データの分析と住民ニーズの把握に努めていく考えを示した。
また、中央地区における区画整理事業の進捗状況についても議論された。今年度の実績はおおむね順調であり、来年度の計画としては、引き続き物件移転補償や道路工事、整地工事が進められることが確認された。
中央地区には新しい公園も整備され、そのシンボルとなるモミの木のライトアップも計画されている。今年度中に開園を目指すとともに、地域との連携による維持管理方法についても検討が進められている。住民サービス向上に向けて、官民連携の重要性が再認識されている。
今後、村は住民の意見を取り入れ、持続可能な地域づくりへ向けたさらなる施策が期待される。