令和5年12月8日に第4回東海村議会定例会が開催された。
初めに、村議会議長の越智辰哉氏が挨拶。出席議員は16名であり、会議は成立した。議事は、会議録の署名議員の指名に続き、一般質問が行われた。
一般質問では、公明党の岡崎悟議員が4期目最後の質問を行った。彼は、コミュニティセンターに空調設備が設置されたことに感謝を述べ、今後の課題として東海村総合体育館へのエアコン設置を提案した。教育部長の河西徹雄氏は、熱中症対策の観点から、空調の設置を進める方針を説明した。
岡崎議員は、さらに小中学校体育館への空調設置についても言及した。教育部長は、体育館の使用状況や改修工事の必要性を考慮し、課題整理を行う方針を示した。岡崎議員は、児童生徒の安全確保を重視し、進捗を期待する考えを述べた。今回の一般質問は、村民生活に直結する重要な課題が多く扱われた。
次に岡崎議員は物価高騰緊急対策としての水道料金減免について質問した。建設部長の庄司真澄氏は、過去に減免措置を行った経緯を説明し、今後の減免策についても慎重な検討が必要との考えを示した。対応策には限界があるものの、村民の声に耳を傾けていきたい考えを強調した。
また、岡崎議員は学校給食への支援についても質問。教育部長は、現在の支援状況を説明しつつ、物価高騰に配慮した支援策を今後も模索していく旨の発言を行った。学校給食についてのさらなる助成策も求められた。
続いて、議席番号4番の笹嶋士郎議員が質問を行った。彼は石神城址公園の年間利用計画について意見を述べ、多目的な利用の推進を求めた。教育部長は、イベント開催や自然観察会を通じての利用促進を検討していると回答し、さらに地域参加を促す取り組みの強化を示唆した。
笹嶋議員は、自身の経験をもとに、安全かつ快適な利用環境の確保を重視する必要性を訴えた。特に、地元住民の意見を踏まえたグラウンドゴルフ場の提案は、地域活性化に寄与する可能性を秘めている。
更に中央土地区画整理事業に関する浸水問題に言及し、調整池の整備について質問した。建設部長は、調整池整備の計画と、その貯留水の利用方法を説明し、周辺環境との調和を意識した整備を行う方針を強調した。
また、地域の防災および交通渋滞緩和についても意見が交わされ、五反田線と富士山線の接続構想が注目された。笹嶋議員は、利便性向上を求め、交通網の整備が地域に与える影響を語った。一方で、建設部長は新規道路の整備には時間がかかるとの見解を示した。
コロナ禍に関連した国際交流の再開についても質疑があり、アイダホフォールズ市との交流が重要である点が確認された。新たな国際交流の可能性も模索され、村民の文化的成長が期待されている。