令和3年12月20日、東海村議会は令和3年第4回定例会を開催し、各議案の審議を行った。今回の定例会では、追加議案として提示された4件の案件が注目され、特に補正予算が重要な議題となった。
議案第77号、令和3年度の東海村一般会計補正予算は、総額206億9,674万3,000円を設定し、新たに歳入歳出それぞれ7億932万9,000円を追加する内容だ。村長の山田修氏は、補正予算の中に重層的支援体制の整備や子育て世帯への臨時特別給付金に関する必要な予算措置が含まれていると説明した。この臨時特別給付金については、対象となる家庭が約650世帯にも上ることが報告された。
また、議案第78号では舟石川橋の修繕工事に伴う契約金額の変更が提案され、認定される見込みとなった。これに関し、村長は契約金額を6,781万5,000円から7,221万5,000円に変更する必要性を強調した。変更の理由には、工事内容における面積増加が含まれているという。
さらに、議案第64号については、農業共済条例を廃止する提案が行われ、農業共済が新たな組合に移管される計画が進行中である。一般的保険制度を通じ、農業者への支援及び経営安定化を図る目的であり、大名美恵子議員はこの移行に懸念を表明した。他議員の質疑を通じて、農家への負担増加の心配が払拭されるとの保証を得ることが重要であると指摘された。
最後に、議会はその他の追加議案や条例改正についても討議し、各議案は賛成の意見を受けて可決される運びとなった。議長の飛田静幸氏は、議会の進行状況を確認し、意見が分かれた場合も、村の未来を見据えた良い議論が行われたことを評価した。定例会は全ての議事終了後、午前11時05分に閉会した。