令和2年3月11日に開催された令和第1回東海村議会定例会では、数多くの住民の重要なテーマが討議された。特に、新型コロナウイルス対策が焦点の一つとなった。議員の阿部功志氏は新型コロナウイルスへの村の対策について質疑を行い、港湾からのウイルス侵入に対する具体的な対策を求めた。
企画総務部長の箭原智浩氏は、茨城港管理者の委員として実施された保安委員会の取り組みや、輸入規制に基づく検疫の実施について情報を共有した。村では引き続き関係機関と連携し、適時に適切な対応を行うと強調していた。
通学路の安全確保も重要な議題となった。三上修議員は、鈴縫インフォメーションセンター前の交差点に信号機が必要であり、すでに多くの児童が通行することを指摘した。教育委員会の庄司真澄部長は、ひたちなか警察署に信号設置の要望を行っていることを述べ、年度末の進捗についても言及した。
また、子育て支援事業の拡充が求められており、待機児童問題に対する村の対応も注目されている。福祉部長の飯村透氏は、ファミリーサポートセンター事業の実施を発表し、地域のニーズに応えるために支援体制の構築が図られていると説明した。
原子力発電所の再稼働問題についても議論が交わされた。住民からは活発な意見が寄せられ、村の意見を踏まえた住民説明会の重要性が再確認された。山田修村長は、透明性を持った情報共有が不可欠であるとし、住民の不安を解消するための努力を改めて誓った。
さらに、女性の政治参加を推進する取組についても議論された。館長選任の進捗状況や、交流館のコンセプトに関する議論が行われ、村での女性議員数の減少問題についても意識が向けられた。