令和元年6月定例会第2回が東海村議会において開催された。
議会では、会議録署名議員の指名が行われ、続いて追加議案の上程及びその説明が行われた。村長の山田修氏が提案した議案は、条例の一部改正や工事請負契約の締結に関するもので総計11件とされ、特に庁舎空調設備改修や歴史と未来の交流館の建設が含まれた。
特に注目されたのは、交流館建設に伴う業務委託契約で、その額は9,680万円に及んだことだ。この契約は展示制作に関連するもので、大名美恵子議員からは高額な委託料に対する懸念が示された。彼女は「住民の主体的な参加活動が必要であり、意見を反映させる仕組みを構築すべき」と発言し、無駄な支出につながるのではないかと訴えた。
また、承認第3号の国民健康保険税条例改正についても質疑があり、福祉部長の飯村透氏は対象となる所得の数値を示し、新たに軽減対象となる方々の人数についても言及した。このように、社会保障に関連する議案に対しても活発な議論が行われた。特に国保税については、住民の生活に直結するため彼女が強い懸念を示している点が印象に残る。
地域資源を有効活用し、住民の理解を得る必要性が強調され、質疑の中では村の財政運営が如何に住民に影響を及ぼすかの議論も見受けられた。議案に対しては賛成と反対が分かれ、特に地域に根ざした意見の調整が求められている様子が伺えた。
最後の採決では、上程された議案の多くが賛成多数で可決され、最後に閉会中の継続審査・調査提案が承認された。議会が終了する際には、議長の大内則夫氏が「ご苦労さま」と述べ、出席議員が集まっていたことに向けて感謝を示した。