令和5年第3回東海村議会定例会が9月26日に開催され、重要な議案や請願が審議された。
議事の冒頭、越智辰哉議長は出席議員16名に対し、一部欠席の武部愼一議員の欠席届を受理したことを報告した。
出席議員が定足数に達していることを確認し、定例会が成立したことを伝えた。
会議では、最初に会議録の署名議員が指名され、次に追加議案として令和5年度東海村一般会計補正予算が提案された。村長の山田修氏は、歳入・歳出それぞれに440万円を追加、総額を222億3,684万3,000円とする補正請求を行った。特に、「(仮称)東海村緊急保育室」の設計業務委託に必要な措置であることを説明した。
請願審査では、介護保険制度の改善を求める請願が取り扱われ、文教厚生委員会の大内則夫委員長が報告を行った。この請願は、介護費用の引上げ見直し要請や、介護従事者の処遇改善を求めるものであったが、委員会の結論としては「不採択」とされた。賛成意見の中で、植木伸寿議員は、制度創設からの経過と高齢者数の急増を背景にし、介護保険人材の充足を訴えた。一方で反対意見も出され、大名美恵子議員は、事務負担の増加などの不公正を指摘し、請願に賛成する意見を述べた。最終的に、この請願は不採択と決定された。
さらに別の請願である、インボイス制度実施延期を求める請願の審査も行われた。こちらも同様に不採択となった。委員会では義務教育分野での負担が重いとの意見が出されたが、全体的には制度導入の必要性が強調された。
議案審議では、教育委員会委員の任命を含む人事案件や、各種会計決算の承認が行われた。特に、令和4年度の一般会計決算は評価を受け、承認を得た。負担増に対する配慮が求められる中で、今後の課題も示された。
最後に、越智議長は本定例会の閉会を宣言し、出席議員に感謝の意を表した。議会の運営にあたる全ての関係者に対して、さらなる透明性と信頼性を求めていく必要性を訴える意見が目立った。