令和3年第3回東海村議会定例会が10月12日に開催された。
本会議では、議題として名簿に上がった2つのテーマが中心に進められた。まず、議題第1として、会議録署名議員の指名が行われた。これには、笹嶋士郎議員、恵利いつ議員、江田五六議員が選任された。
続いて、一般質問に移り、議席番号10番の吉田充宏議員が登壇した。吉田議員は、山田修村長に対し、選挙時の公約や今後の施策についての具体的な施策を質した。特に、村長の掲げる理想のコミュニティ作りに向けた取り組みや、地域振興施策、福祉から生活支援への移行について問いかけた。
山田村長は、まず若年世代の人口確保の必要性を強調した。定住促進への新たな施策として情報発信を強化し、住宅用地の確保に向けた土地利用の規制緩和を進めることを表明した。また、福祉面では、生活全般を考慮したトータルな支援策として、重層的な相談支援体制を構築する意向を示した。
村長は次に、原子力・サイエンスを推進し、次世代教育に資する実施計画を進めることも約束した。これに対し、吉田議員は地域活性化には自治会加入率向上も重要であるとし、具体的対策に言及。村長は、自治会加入促進の難しさを認めながらも、新しい地域貢献のあり方を考えなければならないと述べた。
次には、庁舎維持管理計画についての質疑がなされた。吉田議員から過去15年間の計画及び実績が山田村長から報告され、予算などの課題も浮き彫りとなった。村長は、庁舎の維持に関する懸念とともに、業務合理化方針を導入し、今後も問題解決に努める姿勢を示した。
それに続き、第4の一般質問で岡崎悟議員が村長に対し、若い世代のふるさと定住促進策、教育分野の少人数教育拡大、生き生きとしたコミュニティに向けた施策について意見を求め、村長はそれに答える形で地域づくりへの意欲を表明した。今後は、住民のニーズに応えた政策実行を目指す考えを強調した。
最後に、音楽を通じた文化振興策として街角ピアノの設置の議論もなされ、村としては関係機関との連携を持ちつつ、設置検討を続ける意向を示した。
会議は全ての議事が終了し、臨時休会となった。村民の多様な視点を取り入れる重要性が再確認され、山田村政の今後の展望に期待が寄せられる。