12月15日、第4回東海村議会定例会が開催された。議会では、主に議案の追加上程及び請願についての審議が行われ、重要事項が議題に上がった。特に、東海第二原発の再稼働に関する請願が大きな関心を集め、議員たちの意見が交わされた。
議事日程第2では、村長の山田修氏が追加提出した議案についての説明が行われた。今回の議案は、条例改正や補正予算等から構成され、合計13件が審議予定であった。特に、一般会計の補正予算については、令和5年度の必要な施策のための予算を確保することが重要視された。
請願第3-2号では、日本原子力発電株式会社東海第二発電所の再稼働について意見書の提出を求める内容が審査された。副委員長の寺門定範議員は、村内経済の維持及び発展の観点から再稼働が推奨されると報告した。一方で、日本共産党の大名美恵子議員は、福島第一原子力発電所の事故から学んだ教訓を無視すべきではないと反論した。
河野健一議員は、温暖化ガスの排出削減における原子力発電の役割についても言及し、経済活性化を必要とする地元商工業者の声を代弁した。これに対して、大名議員は、安全性への懸念や地域住民の意向を無視した議事進行は問題であると再び強調した。
次に、提案された議員提出議案についても議論が行われ、再稼働を求める意見書が賛成多数で可決された。これに対し、副委員長の報告が行われたが、反対意見も多く寄せられた。
本定例会では、閉会にあたり、継続中の調査申出についても報告があり、今後の議会活動への期待が込められた。議事録は議会事務局により作成され、署名により正式なものとなる。