令和3年第3回東海村議会定例会が開催され、議案の審議や請願が行われた。出席議員18名、無欠席での会議は、藤田静幸議長のもと行われた。
議事日程は多岐にわたり、まず会議録署名議員の指名が行われ、その後、追加議案の説明が村長の山田修氏によって示された。特に注目されたのは、令和3年度一般会計補正予算第5号である。この補正予算では320万円の追加が計上され、成人式の新型コロナウイルス対策に充てられる。
一方、請願第3-4号は「安全・安心の医療介護の実現と国民のいのちと健康を守るための意見書」を国に提出を求めるもので、多くの議員が賛同した。しかし、文教厚生委員会の岡崎悟委員長の報告により不採択とされ、多数の反対意見が出たことから、今後の医療体制や福祉政策に対する議論が必要であることが示された。
また、教職員の定数改善及び義務教育費国庫負担制度堅持に関連する請願第3-6号は、全会一致で採択され、教育環境の改善に向けた取り組みが評価された。議会運営に関する意見書も提出され、地方税財源の充実を求める声が上がった。
本会議では、議案に対する質疑や討論も行われ、特に成人式に関連するPCR検査や感染対策については、参加者の安全を確保するための重要性が再確認された。新型コロナウイルスの影響により、今後の取り組みにはさらに慎重な姿勢が求められていることが指摘されている。
最後に、議決された議案は、特に教育や医療に関する内容が多岐にわたり、村民の生活の質を向上させるために不可欠な要素であることがこの定例会を通じて明らかとなった。議長の飛田静幸氏が締めくくり、議会の閉会を宣言した。今後も村民の声を聞き、持続可能な地域づくりに向けた取り組みが期待される。