令和4年9月6日の高萩市議会定例会で、一般質問が行われ、様々な重要なテーマが取り上げられた。
特に、災害時の避難対策についての質問が目立った。八木陽子議員は、災害への備えとしての避難ルートや支援が必要な市民への配慮が求められるとし、市民生活部長の鈴木良之氏に詳細な回答を促した。鈴木部長は、津波対策として高台に避難するルートが防災マップに記載されている一方で、大雨や土砂崩れに対する具体的な避難ルートは記載されていないとした。複数の避難ルートの確認を呼びかけ、市民に事前に周知する重要性を訴えた。また、新たに開発した高萩市防災アプリの導入により、リアルタイムでの情報提供が可能になったことも強調した。
次に、高萩市の教育旅行の促進についての議論が展開された。吉川道隆議員は、地域資源を活用した教育旅行の企画が必要であると訴え、市長の大部勝規氏は「地域の特色を活かした体験型旅行の推進は有意義」とし、アウトドア活動を通じて教育旅行の誘致を進める意向を示した。具体的には、穂積家のかやぶき屋根修復作業の体験など、実際に手を動かすことのできる企画を提案しており、高萩市の魅力を全面に押し出す姿勢を見せている。
さらに移住・定住に関する施策についても話題に上った。市長は、移住者への支援に注力し、特にテレワークを利用した移住のメリットを強調した。また、ワクチン接種助成についても岐阜県など他の自治体の動向を踏まえて今後の検討を進める意向を示し、地域の健康を守るために必要な施策であると述べた。