令和6年第1回大子町議会定例会が行われ、議員からの一般質問が行われた。町の予算や観光施策、少子化問題など多様な議題が扱われた。大子町振興公社の管理に関する質問が特に注目され、管理委託料や運営に関する質問が続く。
4番議員の菊池富也氏は、令和6年度の予算について疑問を呈し、「町民に直結する施策が少ない」と指摘した。菊池氏はまた、高齢者向けの施策が見当たらないことにも言及した。これに対し、まちづくり課の齋藤弘也課長は、「新たな施設が増え、期待される効果は大きい」と説明した。
特に町振興公社に委託される管理委託料について、令和6年度は1,538万8,000円が予算に計上されている。人件費、委託費、光熱費が含まれた内訳も説明され、改善が求められる。
また、福寿荘公衆無線LAN整備工事に関する発言があった。利用者のニーズが高まっていることを受け、観光商工課の田那辺孝君は、部屋ごとのWi-Fi環境整備を進めていると述べた。しかし、これには500万円以上の投資がかかる。
さらに、菊池氏は中学生の海外語学研修に関わる現地視察の必要性、町の空き校舎の活用や、高齢者施策を含む少子化対策についても質問を投げかけた。町長の高梨哲彦氏は、これらの問題に対し、さまざまな施策の必要性を訴えた。特に、医療支援や観光振興の重要性を強調した。
要配慮者の避難所体制や耐震化問題についても質疑が行われ、町の備蓄品や対応策が議論され、多様な防災への取り組みが求められていることが浮き彫りとなった。引き続き、町では住民に寄り添った施策の展開が期待される。