令和2年6月18日、令和2年第2回高萩市議会定例会が開催された。議題には、予算の繰越計算書とともに、消防ポンプ自動車の取得や教育ICT化施策についての重要な議案が含まれている。
特に重視されたのは教育現場におけるICT環境整備である。11番議員の吉川道隆氏は、教育費に関する議題で市の提案について質問し、「今年度中に児童生徒1人1台の端末整備を進めたい」と教育部長の鈴木秀男氏は回答した。具体的には、教室でのインターネット環境の整備と同時に、モバイルWi-Fiルーターの導入を提案している。
また、共同調達によるコストダウンや、地域の必要な数を把握する調査も進める方針が示された。吉川氏の質問に対し、鈴木氏は「調達に問題はない。メーカーも増産体制を取っている」との見解を述べている。一方で、各自治体との調整の進展についての詳細は未確認の状態である。
続いて進められた質疑についても、教育の現場でのICT環境整備の重要性が強調された。具体的には、整備後の運用方法や、教員の負担軽減のために必要となる「GIGAスクールサポーター」の数についても言及があった。これに対し、鈴木氏は現在の配置数だけでは足りないとの見解を示し、増員の必要性を訴えた。
消防ポンプ自動車の取得についても、契約額の妥当性と必要性が議論された。消防長の松本和良氏は、圧縮空気泡消火装置を搭載した新型ポンプ車の特徴を紹介し、安全な消火活動に寄与すると述べた。更新の基準に基づき、23年経過した現車両からの更新が急務であることを強調。
他にも、教育関連の予算においては、コロナウイルス感染症対策に関する経費や新たな学校のICT施策が含まれ、次年度の具体的な提案を進めると説明された。市は財政的な担保を考慮しつつ、教育環境の整備に取り組む姿勢を示し、ICT教育の促進に全力を注いでいることも強調した。
今後の議会でもこのような教育問題に関する議論が続く見込みであり、今後の進展が期待される。