令和元年第4回高萩市議会定例会が、12月13日午前10時に開会し、各議案や施政の現状を報告した。
議長である大森要二氏が開会の宣言を行い、出席議員の確認後、議事が進行した。まず、議会運営委員会の委員長である寺岡七郎氏が、会期が12月13日から25日までの13日間と決定したことを報告した。続いて諸般の報告や議案の上程が行われた。
市長の大部勝規氏が施政経過報告を行った際には、今年度の台風などによる被害の詳細が伝えられた。特に、台風19号や10月の豪雨によって、床上浸水が1件、床下浸水が24件発生しており、多くの道路や農業用施設にも被害が出たとのこと。特に被害が顕著だった横川地区の市道は全面通行止めとしていると説明した。
また、千葉県南房総市への支援として、職員派遣や給水活動が行われたことも述べられ、台風19号や豪雨被害があった地域への支援活動についても触れられた。具体的には、水戸市や常陸大宮市への支援の様子も紹介され、合計で69名の職員が派遣されたという。
さらに、公共施設の整備についても報告があり、高萩市立中学校での死亡事件に関する調査が進行中であることや、広域的なごみ処理事業の実施に向けた新たな組織設立についても言及された。特に、新施設に関する市民への説明会の実施が強調され、広域ごみ処理のための整備が進んでいる状況が伝えられた。
議案では、条例制定や予算案の提案が行われ、特に高萩市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例が新たに制定される予定。その他にも、公共事業に関連する補正予算案が提案され、効率的な行政運営に向けた取り組みが続くと示された。
今後も議会は、地方自治体としての役割を果たすべく、様々な課題に立ち向かうことになるだろう。180余名の市民が出席したこの定例会において、議員たちは市民の意見を尊重し、今後の施策の推進に向けて議論を進めていくことが期待されている。