令和２年第１回高萩市議会臨時会が開催され、市の今後の経済支援策について議論が交わされた。
今回の会議では、主に新型コロナウイルス感染症対策としての補正予算が焦点となった。特に、高萩市の小規模企業者及び個人事業主を支援する「たかはぎ小規模企業者・個人事業主応援補助金」について、多くの議員から質問が寄せられた。
市長の大部勝規氏は、「この補助金は事業継続に必要な資金助成により、雇用の維持や事業継続を支援するために設けた」と強調し、約6,000万円の予算が設定されていることを明らかにした。
議員の岩倉幹良氏が「支援対策の目的は何か」と尋ねたのに対し、産業建設部長の篠原新也氏は「感染拡大の影響を受け、売り上げが落ち込んだ事業者を助成する」と答えた。また、支援対象となるのは、市内に事業所を持つ小規模企業者であり、具体的には売上高の減少に基づく条件が設けられている。
対象者は、売上が前年同月比で20％以上減少することが求められ、期間は令和２年４月から９月までが見込まれている。申請は市役所や商工会を通じて受け付ける計画だ。
さらに、議案第33号については、「令和２年度高萩市一般会計補正予算」が可決され、市民生活部長の樫村浩明氏は、消毒液の配布見込みについても発表した。新型コロナ対策の一環として、特に学校施設における消毒液の配布が重要視された。
このように、臨時会では市民の生活支援や感染症対策が中心議題として扱われ、今後の施策が期待されている。議会は市民の声を反映させる形での議決が進められており、特に経済対策に関する議論が活発であることが確認された。