令和3年第4回高萩市議会定例会が12月7日に開催され、一般質問が行われた。
吉川道隆議員は、先日開始された「MyRideのるる」の利用促進を訴えた。
この呼出型路線バスは、運転ができない高齢者に便利なサービスであり、しかし利用者が少なく、一人での運行や難しい状況が報告される。
11月末までの利用者数は558名で、日平均は約27名から32名であるが、実際には多くの利用者を獲得するための対策が必要であるとの懸念が示された。
一方、環境教育の重要性も強調され、吉川議員は学校給食から出る残食量に言及した。
過去3年間の残食量はそれぞれ、平成30年度約18.4トン、令和元年度約14.8トン、令和2年度約16.9トンといった数値を示しており、環境教育の場として食品ロスや生ごみ処理の強化が求められるところである。
また鳥獣被害への対策についても質問がなされ、特にイノシシによる農作物被害は深刻であり、被害面積が減少する目標設定の実現が急務であるとして、電気柵の設置支援についての拡充や単独申請への道筋も求められた。
他にもリサイクルセンターの今後の利用についても問われ、新しい廃棄物処理場の計画が進む中でのその後の活用方向性について議論が行われた。
また、健康福祉部門では3歳児健診での視力検査が行われており、弱視予防の観点から屈折検査機器の導入が望まれていることに対し、より適切な検査を行うための調査や準備が進められていることが示された。
最後に、公共施設の維持管理については現状のアクションプランを踏まえ、市民からの報告を的確に受け止める体制の構築が求められた。市は情報発信を強化し、公共インフラの維持管理に取り組む姿勢を示している。