令和3年第4回高萩市議会定例会では、多くの重要なテーマが議論された。市の新型コロナウイルス感染症への対応や経済振興策、観光事業の振興、地域コミュニティの活性化などが中心に扱われた。
新型コロナウイルスに関しては、ワクチン接種が進む中、接種状況について健康福祉部長の石井健寿氏が報告した。令和3年11月30日現在で、1回目接種は93.1%、2回目接種は91.6%が完了している。副反応については、3件の相談があったものの、重篤な症例は確認されていない。新たにオミクロン株への懸念も抱える中、3回目のワクチン接種が12月から開始されるという。
次に商工業等の経済振興の観点では、篠原新也産業建設部長が説明した。市独自の支援策として、様々な事業者への経済支援を実施。その実績には、約203件に対する小規模企業者及び個人事業主への補助金、さらに飲食店応援クーポンなどが含まれ、一部では利用が増加する傾向も見られた。今後も情報発信や相談体制の強化が求められる。
観光事業についても重要な議題となり、大きな来場者増を見込んでいる。花貫渓谷の紅葉まつりやキャンプ場の利用も好調で、個人旅行が増加しているという背景がある。しかし、高萩市には多くの観光名所がある中で、さらなる魅力アップのための施策が求められている。
地域コミュニティの活性化についても議論が行われた。地域組織の減少傾向や高齢化の進行が指摘され、今後の対応策が検討され続ける。市民参加型の取り組みが、地域の担い手不足の解消につながることを期待している。
最後に、徘徊高齢者の安全を確保するための対策も重要視されている。高萩市における徘徊高齢者数の増加を懸念し、さまざまな登録ネットワークや保険制度の導入に向けた流れが、今後の市政方針に影響を及ぼすことが期待される。
市は、このような施策を通じ、地域の活性化や安全な暮らしの実現に向けて、積極的取り組みを進めていく方針を示した。