令和3年第1回高萩市議会定例会では、新型コロナウイルスワクチン接種や独り暮らしの方への支援策など多くの重要課題が議論された。
初めに、議員の渡辺悦夫氏が新型コロナウイルスワクチン接種のスケジュールや実施場所について質問した。健康福祉部長の石井健寿氏は、接種は3月中旬から医療従事者に開始し、65歳以上の高齢者は4月下旬からの予定だと答弁した。また、接種対象者についても概要を説明し、実施の体制を整えていることを強調した。
次に、渡辺氏は高萩海水浴場に関する現状についても質した。産業建設部長の篠原新也氏は、海水浴場の開設が地域経済活性化に寄与することを述べ、事業の費用対効果に言及した。昨年のデータを基に、来場者数や地域経済への影響を分析した結果、引き続き海水浴場を開設していく方針を示した。
八木陽子氏は、独り暮らし高齢者の対策について質問し、災害時の支援や感染症の影響を受けた高齢者への具体的支援策を求めた。健康福祉部長は名簿の作成状況と高齢者支援システムについて説明し、孤独や孤立問題への対応の重要性を訴えた。
また、坪和久男氏は高萩市の働き方改革について質問し、特にテレワークやリモートワークの推進状況を確認した。市長の大部勝規氏は、テレワークの導入状況及びその効果について述べ、今後も引き続き推進していく考えを示した。さらに、時間外労働の実績やその規定の遵守状況についても詳細が報告された。
さらに、環境問題に関する質問も行われ、樫村浩明市民生活部長はゼロカーボンシティに向けた取り組みを説明し、環境基本計画に基づく将来への方針を明示した。
最後に、各計画が高萩市の未来を見据えた重要なものであり、市民参加型のシステムが必要であるとの結論に達した。議論が続く中、新型コロナウイルスの影響を受けた私たちの地域の在り方は、まさに今こそ見直されるべきであると言える。