令和4年3月8日に開催された高萩市議会定例会では、議員による一般質問が行われ、市内の重要な問題が取り上げられた。
吉川道隆議員は、まず市内小中学校の適正配置について質問した。少子化に伴う児童の減少が進む中、高萩市の学校編成について検討が必要であると指摘した。具体的には、茨城県が示した公立学校適正規模の基準に基づき、各学校の現状に触れながら、地域ごとの基準設定の重要性を訴えた。教育長の大内富夫氏は、本市独自の適正規模基準は未設定であるとし、今後の学校適正配置計画策定の必要性を強調した。
次に、吉川議員は道路整備状況に関する具体的な質問を行った。特に、都市計画道路3・5・9号安良川赤浜線の南進ルートについて、市長の大部勝規氏が茨城県、日立市と協議を進めていることを報告した。道路交通渋滞が現実の問題であり、効率的なルートを早急に策定する必要があると述べた。市長は、「将来的な幹線道路のルート検討準備を始める」と明言し、両市の協力を得て進める意向を示した。
次の項目では、高浜スポーツ広場の駐車場の舗装状況が議論された。吉川議員は、未舗装部分の改善を求め、市は現状を維持する理由を説明した。しかし、利用者の増加を受けた柔軟な対応が求められる。
また、子宮頸がん予防ワクチンの接種状況についても議論が行われた。健康福祉部長の石井健寿氏が、積極的勧奨を差し控えた影響を説明し、新たに接種機会を提供するキャッチアップ接種が必要であると訴えた。どのように周知していくかが課題だと指摘した。
最後に、ヤングケアラーに関する取り組みも取り上げられた。菊地正芳議員が、今後の認知度向上や支援策について質疑を行い、結果としてないこれまの「ヤングケアラー」社会的問題に対する意識が高まる必要があると強調した。市は、関係者と連携しながらサポートを強化する意向を示している。
高萩市の教育や道路整備、公共の健康に関する政策が大きく進展する可能性を示す議論が交わされた。特に、地域に根差した問題に対する迅速な対応は市民にとって安心感をもたらすと言えよう。