令和元年6月20日に開かれた令和元年第2回高萩市議会定例会では、様々な条例改正や予算関連の議案が審議された。
特に注目されたのは、令和元年度高萩市一般会計補正予算である。この予算には、土木費に関連する2,806万1,000円の道路新設改良事業が含まれている。これは市道212号線の拡幅整備を目的としており、都市計画道路3・5・9号線の供用開始に伴う交通量の増加に対応するものである。
平 正三議員は、「この事業の目的についてお伺いしたい」と述べ、事業の背景についての詳細を求めた。これに対し、産業建設部長の鈴木 秀男氏は、「当該路線は北茨城市とつながる重要な路線で、交通安全向上を図るために必要である」と説明した。
さらに、広域ごみ処理施設の建設に関連して新設事業が行われることになるため、交通インフラの整備が急務であるとの認識が示された。鈴木氏は「計画している道路には、片側2.5メートルの歩道が含まれ、安心して通行できるよう配慮されている」と述べた。
また、今川 敏宏議員は、「移住者支援金に関しても質問したい」と発言し、移住者に対する支援策について尋ねた。これに対し、企画部長の郷土 明男氏は、「東京圏から高萩市に移住して就業した世帯には、100万円、単身者には60万円の移住支援金が支給される」との詳細を説明した。
この移住支援金は、今後東京圏在住の方々に高萩市を魅力的に感じてもらうための重要な方策として位置付けられ、各議員からも前向きな意見が多く寄せられた。議会は、各事業の円滑な推進と市民生活の向上に向けて意見を交わし、今後の展望を共有した。
さらに、議長の寺岡 七郎氏は、その他の条例改正や予算関連の議案についても着実に進めることの重要性を訴えた。複数の重要案件が同時に進行している中、議会の役割が伺える内容であった。議会は今後、次回の委員会を経て更なる進展を図る予定である。