令和4年第3回高萩市議会定例会が9月5日に開催された。議題には新型コロナウイルス対策や防災対策が含まれ、市民生活に直結する重要な項目が多く挙げられた。
新型コロナウイルスに関して、渡辺悦夫議員が市内の感染状況を報告した。これまでに1,757名の感染者が確認され、さらに多くの市民が医療機関を受診した可能性が考えられている。市では感染を疑った際のPCR検査機関についても情報提供を強化していく方針であると、健康福祉部長の小森裕之氏が述べた。
また、ワクチン接種率に関するデータも示された。1回目接種73%で全国平均を上回り、4回目の接種率も25%に達し、今後さらに推進していく必要性を挙げた。市では、引き続きワクチン接種を重要視し、市報やホームページを通じた情報発信が強調された。
次に、防災対策についての質問が続いた。平正三議員が安倍元総理の国葬の対応について問うと、大部勝規市長は国の方針に従って対応する意向を示し、地元の理解を得ることの大切さを強調した。さらには、防災ラジオや河川整備の進捗、特に緊急通報システムについても述べられた。
我妻康伸議員は流域治水プロジェクトに触れ、特に県が策定した洪水浸水想定区域の見直しや避難訓練の取組みを評価した。市は、これに基づいて日常的な情報発信や訓練を行い、災害時に市民が迅速に対応できる体制を整えようと努力している。
今後の課題として、災害に強いまちづくりのためには、引き続きハード・ソフト両面の対策を進める必要がある。これに対し市長は、地域防災力を強化するために、必要な施策を継続的に実施していく方針を示したとされている。