令和5年第4回高萩市議会定例会が12月8日午前10時に開会した。
この会議では、会議録署名議員の指名や会期の決定、選挙管理委員会の委員及び同補充員の選挙、加えて請願や陳情書の付託などが議題に挙がった。特に注目されたのは、議案第55号の使用料及び手数料の見直しに伴う条例策定である。
市長の大部勝規氏は、会期について本日から20日までの13日間とすることを提案した。議長の寺岡七郎議員は、この提案に異議がないことを確認し、会期の決定を行った。
また、大部市長は、施政経過報告の際に、9月の台風13号による被害について詳細に説明した。被害状況は、床上浸水が180棟、床下浸水が350棟にのぼる。道路や農道、さらには小学校の校舎も被災した。
支援策として、災害ごみの処理や消毒作業が迅速に行われたこと、また、ボランティアセンターが設置されたことが述べられ、支援の重要性が強調された。特に市営住宅へ入居した被災者の数や、災害見舞金が支給された世帯数についても言及された。
さらに、教育環境の充実についても報告され、学校給食費の免除や学用品支給などの施策が紹介された。これは被災して生活が困難な家庭に向けられた支援策である。
議案審議においては、議案第55号から第65号までの各議案が一括して議題に上げられ、各議案についての提案理由説明が行われた。特に、議案第62号の令和5年度一般会計補正予算は、台風13号の被災による支出が主な改正点として提案された。これには、消防費や教育費の支出が含まれており、議会内では慎重な審議が予想される。
会議は、議長の指名により休会日を挟みつつ進行し、12月11日に一般質問を行う予定である。市議会は、今後の議論においても市民からの期待に応える政策を考慮しつつ窓口として機能する必要がある。