令和2年第3回高萩市議会定例会が、9月4日に始まり、市長の大部勝規氏が施政経過報告を行った。 図らずも新型コロナウイルスの影響が前面に出る中、経済対策に向けた様々な施策が展開されることが期待される。
市長は、まず、7月の豪雨災害に対する追悼と、医療従事者や市民への感謝の意を表明した。加えて、新型コロナウイルス感染症への対応について国の方針を踏まえつつ市独自の施策を進めていることを強調した。
新型コロナウイルス対策として、特に市内の飲食業支援に向けた「たかはぎ飲食店応援リピートクーポン事業」が8月8日から展開され、65店舗が登録済みであることが報告された。この取り組みでは、参加する飲食店で利用できるクーポン券を発行する。
また、小規模企業への支援も進められており、165件、約4,280万円の交付決定が行われたことが知られる。市長は、この補助金を通じて、地域経済の活性化を図りたい意向を示した。
さらに、交通事業者や子ども・子育て支援に関する取り組みも報告された。新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされる交通事業者への運行支援金が支給されることや、子育て世帯への特別給付金が配布されたことが説明された。
教育分野においても、学校の感染症対策が進められており、教職員の負担軽減を図るために、学校施設の清掃業務が外部業者に委託されることが確認されている。この他、エアコンの設置や水道のハンドルをレバー式に改修することも提案中である。
さらに、議案第43号では高萩市教育委員会の委員に対して増子惠美氏の任命が提案され、全議員より賛成を得た。施政を支える重要な役割を果たす教育委員会の新たなメンバーとして期待されている。
結局、全体として、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも市の様々な施策が進められており、特に経済・教育などの面で多岐にわたる取り組みが見受けられる。今後も引き続き、議会の活動を通じて市民の生活がより良いものとなることが期待される。