令和5年6月12日、高萩市議会定例会が開催され、市道や公共交通等、地域に密着した重要な問題が議論された。特に、新型コロナウイルス感染症への対策や市道217号線の道路改良工事、人口減少と少子化対策が注目された。
感染対策について、渡辺悦夫市議は、コロナ禍からの回復を報告し、医療関係者への感謝の意を示した上で、今もなお油断できない状況が続いていると訴えた。
市道217号線の改良工事について、鈴木良之産業建設部長は、整備の進捗状況を説明した。県道交差点から温泉病院までの工事は進行中であり、事業用地の取得も令和4年度末までに完了したと述べ、今後の工事完了予定についても言及した。
また、土木関連の議題として、都市計画道路3・5・9号安良川赤浜線の工事についても言及があった。鈴木良之部長は、工事の重要性を強調した。
人口減少問題や少子化対策については、田所和雄市議が現状の危機感を表し、学校給食費無償化の意義など様々な施策を提起した。一方、大部勝規市長は、堅実な財政運営の観点から無償化に慎重な姿勢を示しつつ、子育て支援策に取り組む必要性を強調した。
議論の中で、坪和久男市議は旧松岡幼稚園跡地の活用として、郷土資料室や公園利用の提案を行った。市長は地域活性化を目指し、歴史的資源を有効に活用する方針を表明。
最後に、森の環境譲与税の活用についても討議が行われ、荒廃竹林の整備の重要性が確認された。鈴木良之部長は、具体的な事業内容を明示し、地域の特性に即した整備に期待を寄せた。
本議会は地域の未来に向けた重要な決定を下す場となっており、多くの市議が発言し、地域の課題に真剣に向き合っている姿勢が見られた。今後も地域のニーズを反映し、適切な施策を講じることが求められている。