令和2年9月、高萩市議会の定例会が開かれ、様々な議案が審議された。
特に注目を集めたのは、令和2年度高萩市一般会計補正予算(第7号)についてである。本議案に対し、平正三議員が質問を行い、内容の詳細が明らかにされた。
平議員は、交通安全施設整備事業に関連し、市道208号線における予算として約3,486万円が計上されていると説明した。このうち、用地取得費が1,866万円、補償金が1,620万円であることが報告された。これに対し、産業建設部長の篠原新也氏は、具体的な事業区間や整備内容についても詳しく述べた。
篠原部長は、「市道208号線は、通学路に指定されている区域であり、歩行者の安全を確保するために拡幅を行います」と強調し、延長285メートルの整備計画について説明した。さらに、事業の総費用は約8,800万円との試算も示された。
また、この議会では人件費に関する補正も提案された。坪和久男議員は、人件費がおよそ3,382万円減額される点について質問し、正確な減少理由を求めた。総務部長の二田雅史氏は、「新規採用の失敗や人事異動が理由である」と答え、これにより当初計上していた303名から299名に職員数が減少したと説明した。
坪議員は、時間外勤務手当や期末手当の減少理由についても詳しく尋ね、新型コロナウイルスの影響や大会中止が原因であることが分かった。特に、教育関連の事業で多くの時間外勤務が発生しなかったことが強調され、これに伴い数百万の減少が見込まれていることが報告された。
この日の会議では、他にも特別委員会の設置が決議され、決算内容の審査が進むことになる。議長の大森要二氏は、「引き続き透明性のある運営を心掛け、適切な予算執行を図りたい」と述べた。会議は予定通りに終了し、次回からの委員会で詳しい審査が行われることとなった。