令和5年12月12日に開かれた高萩市議会の一般質問では、持続可能なまちづくりや市営住宅、草木管理制度などの重要なテーマが議論された。
最初に、今川敏宏議員は2020年にゼロカーボンシティを宣言した高萩市の取り組みについて質問。市民生活部長の遠藤幸治氏は、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにする目標のもと、再生可能エネルギービジョンの策定や電気自動車の導入が進められていると回答した。議員は進捗状況について具体的な削減目標が必要であると強調。市民への啓発活動の重要性も訴えた。
次に、今川議員は人口減少を背景にした市営住宅マネジメントについて言及。鈴木良之産業建設部長は、空き室が549戸に達し、空き室率が26.0%に及ぶ現状を説明した。市営住宅の耐用年数の経過を考慮し、住み替えや用途廃止が進む必要があると語った。
さらには、草木管理制度についての質問も上がった。遠藤部長は市民からの具体的な相談や問題点に言及し、条例化の必要性を感じつつ、現行法令に基づいて対応していく意向を示した。
また、公共交通の利用促進についても議論された。大月隆行企画総務部長は「My Rideのるる」サービスに関する提案を促進し、利用者の増加と利便性向上を目指す考えを示した。具体的な改善策としては、無料体験の実施や定期便の運行などに言及した。
観光案内については、吉川道隆議員が観光協会の移転計画に懸念を表明。市長は協会の役割や今後の動きについて理解を示し、観光振興に向けた施策を続ける考えを述べた。