令和4年第2回高萩市議会定例会において、重要な議題が取り上げられた。最も注目を集めたのは、学校給食費の具体的な無償化に関する議論であった。
平 正三氏(議員)は、学校給食費の無償化について深刻な問題提起を行った。彼は「義務教育は無償であるべき」と述べ、食材費などの公的負担を強調した。特に、コロナ禍で経済的に困難な家庭が増加し、「どの子供も経済的不安を抱えずに教育を受ける資格がある」と述べ、その実現の重要性を力説した。
市長の大部勝規氏は、物価高騰を背景に、学校給食費無償化に向けた具体的支援策を提供していく意向を示した。特に、第2子及び第3子以降に対する経済的支援を行っていることや、コロナ禍での子育て世帯への特別給付金支給について言及した。平氏はさらなる取り組みを求め、県内の他市の無償化実施状況を挙げて、早急な対応を訴えた。
さらに、就学援助制度について厳しい質問が交わされた。平氏は、高萩市が生徒会費やPTA会費、クラブ活動費を支給していないことに対し、不公平感を指摘し、他市との比較から早急な見直しを求めた。教育部長の大森壮一氏は予算上の制約を強調しつつも、今後の維持管理の重要性を認識していると述べた。
市営住宅のエレベーター設置についての議論でも、現在でさえも多くの空き室がある中での実施の必要性が強調された。篠原新也氏(産業建設部長)は、部屋数やその稼働を持ちだし、空き室の減少策にかかる要素を説明した。
高萩市においては、新たな市民体育館建設計画が提案された。平氏は、早期に独立した体育館の必要性を訴え、市と市民活動の重要性を再確認させる発言があった。返答として、大部市長は、現行の公共施設管理計画の重要性を強調し、複合施設での建設を進めていく考えを示した。