令和6年6月10日に開催された茨城町議会定例会では、一般質問が行われ、複数の重要なテーマが取り上げられた。
帯状疱疹ワクチン接種の助成について、岩松律子議員は、自身の過去の一般質問を踏まえて、町民の健康を守る観点から助成を求めた。岩松議員は、茨城県内で15市町村が助成を開始していることを指摘し、本町でも導入するべきと強調した。
これに対し、柳澤久子保健福祉部長は、高齢化が進む中で帯状疱疹ワクチン接種の重要性を認めつつ、他の自治体の事例を参考にしながら検討していく意向を示した。さらに、英語検定料の助成に関しても、岩松議員は実施に向けた強い要望を述べた。経済的負担が増加している中、教育機会向上のために助成が必要であると述べた。
次に、デマンド型乗合タクシーの拡充について、佃敬子議員は利用者の拡大が求められるとし、特に町外の医療機関へのアクセスを増やす必要性があると訴えた。根矢真由美町長公室長は、現在の運行状況について報告し、他自治体の運行を参考にしながらさらなるサービス向上を目指すと述べた。
また、スクールバスの無料化についての議論も行われ、佃議員は現行制度の改善を提案した。この議論に対して、関谷邦治教育部長は公平性を考慮しながら、現行の制度を維持する方針を示した。
不登校児童生徒の支援についても議論が展開され、佃議員は今後の取り組みとして校内フリースクールの設置を推奨した。教育部長は、現在の取り組みを強化し、今後の改善を図る考えを述べた。
最後に、海老澤忠議員から廃食油のリサイクルについての質問があり、菅谷久巳生活経済部長は、廃食油が有効利用される可能性について言及し、サステナブル・アビエーション・フューエル(SAF)の活用を前向きに検討すると答えた。