令和3年3月17日に行われた常陸大宮市議会定例会で、重要な議案が審議され、賛成多数で可決された。
今会議では、令和3年度一般会計予算や国民健康保険特別会計予算に加え、介護保険特別会計予算も審査され、いずれも全会一致での可決が決定された。また、今回の議会では特に「核兵器禁止条約の署名・批准を求める請願」に関する意見が活発に交わされた。
金子 卓議員(日本共産党)は、この請願に賛成し、核兵器禁止条約の重要性を強調した。その一方で、倉田稔之議員は、現行の国家の安全保障に対する懸念から反対の立場を表明した。両議員の意見には、核兵器に対する市民の意識を反映した意義があった。
また、議提第4号である常陸大宮市議会議員政治倫理条例の一部改正についても激しい議論が交わった。
賛成派の武石寿長議員は、市議の倫理基準を厳密にし、議員と関連事業者との関係を透明化する必要があると主張し、改正を推進した。一方、反対派の三次 弘史議員は、今改正に伴う条文の不整合を指摘し、さらなる議論が必要であるとの意見を述べた。この後、採決にかけられた結果、賛成多数で可決に至った。この結果、今後の市議会において新たな倫理基準が設けられることとなる。
一方、議長からは、議会の円滑な運営と透明性を向上させる意義が説明された。市長の専決処分事項も全会一致で承認され、円滑な行政運営の実現に向けた姿勢が示された。
また、今後の議会運営において、閉会中の所管事務調査が行われることが確認され、議会の透明性と市民に対する説明責任の重要性が改めて認識された。