令和6年3月6日の常陸大宮市議会において、重要な議題が取り上げられた。特に焦点となったのは、中学校教科書採択の方針や市道彦沢線の改良工事、市内における特別支援教育や不登校問題についての現状である。
中学校教科書採択では、高村功議員が教育長に対し、単独採択へ踏み切った理由やその経緯について質問した。教育長の小野司寿男氏は、「地域の教育方針に沿った教科書を選択するため、単独採択を行う事を決断した」と回答した。この発言から、市としての教育理念を重視し、地域に即した教育を実現するための方向性が見て取れる。
また、高村功議員は、採択方式に関する見解を求め、「国の方針に従いながらも、外部からの働きかけに左右されることなく透明性を持って採択が行われるべきである」と強調した。教育長はこの点についても同様の見解を示した。
次に、市道彦沢線の改良工事の進捗状況に関して、岡崎欣也議員からの質問があった。必要ですぐに進捗状況を報告したが、この工事は地理的要因などから進捗に時間がかかっているという。また市は、令和6年度の予算に6310万円を計上していると示された。
さらに、特別支援教育の現状について、教育長は特別支援学級の増設に触れ、令和6年度には36学級に増える見込みであると語った。また、いじめや不登校については、過去4年連続で増加傾向にあり、その中でも特に中学校での発生が目立っている状況を報告した。
最後に、大貫議員は外国人労働者について言及し、外国人・技能実習生が本市に増加していることや、これからの共生社会に向けた施策の必要性を強調した。この観点から、市は今後労働力確保に向けた戦略を練っていく必要があるとされた。