令和4年第4回常陸大宮市議会定例会が12月6日に開かれ、さまざまな議題が報告・審議された。
冒頭で武石議長が開会を宣言し、続いて議員の辞職許可報告が行われた。10月11日に黒部議員の辞職が許可されたことが伝えられた。
その後、鈴木定幸市長が行政報告を行い、物価高騰による子育て世帯への支援策として、第2弾のひたまる商品券の発送を発表した。市長は需要喚起対策を引き続き行う意向を示し、経済を支えるための取り組みを訴えた。また、現時点での新型コロナウイルス感染症の状況についても言及し、感染防止対策の徹底を求めた。報告では、令和5年度の当初予算の編成作業が進んでいることも伝えられた。
議案に関して、議案第92号の常陸大宮市個人情報保護法施行条例の改正について取り上げられた。神永総務部長が、個人情報の保護に関する法律改正に基づく必要事項を定める旨の提案理由を説明した。多くの議員がこの条例の意義を評価し、個人情報保護の強化を期待する意見が相次いだ。
続く議案では、消防団員の待遇改善に向けた条例改正が提案された。消防長の片岡秀樹氏は、災害対応に貢献する消防団員の定員数見直しや報酬基準の改善を説明し、団員の確保と処遇改善の重要性を強調した。
道路の整備に関する議案も相次いで取り上げられ、議案第101号と第102号では市道路線の認定および変更が提案された。皆川建設部長が、三美地区の道路整備に関わる内容を詳しく説明した。特に、踏切廃止に伴う市道の見直しについて、地域の安全確保の観点から整備が求められることが改めて確認された。
また、令和4年度の一般会計補正予算が議題に挙がり、その意義が各議員から議論された。神永総務部長は、国や県の支出金の増額を踏まえた補正予算内容について詳細に報告し、特に災害復旧費や物価高騰に対する対策の充実を目指すとの意気込みを示した。需要喚起策として、道の駅での取り組みが強調された。
請願陳情についても言及され、これに関し武石議長が審査の進捗を説明した。今後の議会において詳細が報告される予定である。
最後に、会期の決定として12月21日までの延長が承認され、さらなる議論の機会が設けられることとなっった。議事は、次回12月8日の本会議に向けて進行する予定である。
常陸大宮市議会は、地域の課題に対し引き続き真摯に向き合っていくことを誓うと共に、市民とのコミュニケーションを大切にしていく方針である。