令和5年6月22日に開催された常陸大宮市議会の定例会が行われる中、議案や請願の審査が行われた。議会は、重要な二つの議案を全会一致で可決するとともに、インボイス制度実施延期に関する請願が不採択となった。
最初に行われた議案第44号、令和5年度常陸大宮市一般会計補正予算(第3号)について、予算決算常任委員会の三次弘史委員長が報告した。この補正予算には、コミュニティセンター用地購入や、給付事業、商品券発行事業が含まれている。質疑応答を経て、採決の結果全会一致で可決された。
次に、請願第R5-2号のインボイス制度実施延期を求める件が議題に上った。この請願に対しては議員間での意見が分かれた。賛成の立場からは高村功議員が発言し、制度の導入が小規模事業者に深刻な影響を与える懸念を示した。これに対し、倉田稔之議員は反対の立場から、制度の導入によるメリットを強調した。最終的に、賛成1、反対15の結果で不採択が決定された。
また、議案第45号として工事施行協定の締結についても審査が行われた。皆川建設部長は、水郡線の常陸大宮駅東西自由通路および新駅舎整備工事に関する協定について、協定金額や工事の詳細な内容を説明した。その後、質疑が行われ、質疑を終えた後、採決を実施し、これも全会一致で可決された。
さらには、閉会中の継続審査や所管事務調査についても議論され、各委員長からの申出に対し異議なく決定が下された。これにより、令和5年第2回常陸大宮市議会定例会は午前10時30分に閉会した。議会は、市民生活に密接に関連する重要な問題についての意見を収集し、議論を進める責務を果たしていることを再確認した。