令和3年第3回常陸大宮市議会定例会が開催され、様々な議題が取り上げられた。中でも、金子 卓議員による公民館と地域センター制度についての質問が注目を集めた。
金子議員は新公民館制度について質問し、地域間における不公平を指摘した。具体的には、大宮と山方の公民館制度の違いについて述べた。「過疎化の進む地域での社会教育の充実が阻害される。」と強調した。これに対し、茅根 教育長は、地域の特性に応じた公民館事業を行う重要性を強調した。
次に、常陸大宮駅周辺整備事業についても金子議員が質問した。昨年の議員協議会で提示された構想案についての報告がない点に疑問を呈し、駅周辺の混雑状況についても言及した。「昼間は閑散としている現状を踏まえ、駅前広場の計画を見直す必要がある。」と訴えた。これに対して、皆川 建設部長は、経路の確保やデザインの統一性についての意見交換を進める考えを述べた。
さらに、放課後児童クラブの運営についても質問があり、「大宮小学校がなぜ6年生まで受け入れないのか。」という指摘があり、丹 保健福祉部長は規模に応じた対応を説明したが、金子議員は行政による支援の必要性を強調した。また、国民健康保険税についても市長に対してその引き下げを強く求める場面があった。
この会議では、特に限られた公民館や集会所の運営についての見直しが求められる一方で、地域の活性化や市政全般にわたる施策の充実が求められた。市民のニーズを鑑みた施策の実施が今後重要であると見受けられる。